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病院より患者さまへ

2021/08/17

8月8日の北海道新聞に当院の大泉尚美医師が掲載されました。

北海道新聞 大泉尚美医師掲載紙面

【全面広告】 2021年(令和3年)8月8日(日曜日)北海道新聞

企画制作/北海道新聞社営業局 【取材協力】 大塚製薬(株)ニュートラシューティカルズ事業部

ハンドの日に知っておきたい
「手の更年期」のヘルスケア

顔を洗う、化粧する、料理を作る、スマホを操作する…暮らしのあらゆる場面を支える「手」。ふと感じる痛みやしびれは、もしかしたら更年期のサインかもしれません。8月10日は「ハンド(手)の日」。手にも訪れる更年期と上手に付き合い、すこやかな手でのびのびと毎日を楽しむためのヒントを、二人の手外科専門医に伺いました。

ハンドの日 8月10日

手指の疾病と障害を専門に診る「手外科」への理解を深め、手指の健康に関心を持っていただくことを目的に、2019年に一般社団法人 日本手外科学会が制定しました。

あきらめないで!更年期のつらい「手指の不調」

社会医療法人 朋仁会 整形外科 北新病院
大泉 尚美 先生

北海道大学大学院 医学研究院 整形外科学教室 教授
岩崎 倫政 先生

手指の不調と女性ホルモンの関係

大泉当院には手指の痛みやしびれ、こわばりなどを訴える女性が多く受診されます。起床時に手を握りづらい、ペットボトルの蓋が開けにくい、包丁を握るのがつらい、パソコンやスマホの操作がしにくいなど、症状はさまざま。40〜50代の更年期前後に多くなってくるのは関節の痛みや変形ですね。第一関節に痛みや変形がおこるヘバーデン結節、第二関節に起こるとブシャール結節と呼ばれています。神経が手首で圧迫されてしびれやこわばりが生じる手根管症候群、ばね指と呼ばれる腱鞘炎も多く見られます。

岩崎手指の不調にはさまざまな原因があります。親の体質を受け継いだ遺伝的要因、農業や縫製など手指を酷使する職業的要因、日常生活での手指の使い過ぎなどのほか、近年注目されているのが女性ホルモンです。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、40歳以降急激に減少。更年期にあたる閉経の前後10年間は、心身にさまざまな不調が生じます。エストロゲンの減少は骨組しょう症とも深く関わっており、骨や関節に影響を及ぼすことから、手指の不調も更年期症状の一種ではないかと考えられます。

自己判断は危険!別の病気の可能性も

大泉最近はインターネットで情報を得ている患者さんが多く、「自己判断で様子を見ていたけど治らない」と来院される方が少なくありません。また、最近は「ヘバーデン結節は加齢によるもの」と発信しているメディアを見て「歳のせいだから」とあきらめている方も多いですね。手指の症状には複数の要因が絡んでいることも多く、診断したら別の病気が原因だったというケースもたくさんあります。

岩崎「加齢による症状」と聞くと「すぐに悪くなるわけではない」と思われがちですが、へバーデン結節から化膿性関節炎を発症するケースもあります。また、手のしびれは脳神経や頸椎、肘などの病気から、関節の痛みや変形はリウマチなどの膠原病から生じている可能性もあります。自己判断で放置して取り返しのつかないことになる前に、ぜひ医師の診断を仰いでいただきたいですね。

手疾患のエキスパート「手外科専門医」に相談を

大泉手の不調に悩む方が病院を選ぶ際に注目していただきたいのが、整形外科・形成外科の中でも手疾患を専門的に診断・治療するエキスパート「手外科専門医」です。早期診断から保存的治療、日常生活の指導、必要に応じた手術の提案、リハビリまで一貫して対応します。テーピングなどのセルフケアや、手指の不調への有効性が検討されている成分「エクオール」 のサプリメントも紹介しているので、お悩み相談のつもりで気軽に受診していただきたいですね。

岩崎現在通院中だけど改善が見られない方にも、手外科専門医のセカンドオピニオンをお勧めします。「日本手外科学会」 のホームページ内に全国の手外科専門医と所属医療機関のリストがあるので検索してみてはいかがでしょうか。手指の不調は他の疾患との関係も指摘されているので、痛みやしびれは我慢せずに手外科専門医を頼ってください。

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